ステアリン酸Caとは?
ステアリン酸Caについて、よく知っているという方はそういないでしょう。おそらく「効いたことあるかも」「見たことあるかも」程度の認識の方がほとんどなのではないでしょうか。ステアリン酸Caというのは、別名「オクタデカン酸」「セチル酢酸」とも呼ばれているもので、天然油脂として動植物性油脂の中でもっとも多く含まれている高級飽和脂肪酸になります。
世間一般にその認識がそこまで広まっていないものの、かなりいろいろなものに使われている成分でもあります。石けんやろうそく、化粧品、医薬品、食品添加物、界面活性剤など本当に身近なものに使われているのです。通常では、ステアリン酸Caはサプリメントや医薬品においてカプセルや錠剤を作るのに使われたり、粉末の吸水防止剤やコーティング剤、増粘剤、乳化剤などとして使われたりしています。
ステアリン酸Caは高級飽和脂肪酸であるという話をしましたが、この高級飽和脂肪酸というのはとても酸化しにくく安定した性質を持つ飽和脂肪酸のことを指します。ひとつの炭素原子には4本の結合箇所があるのですが、それぞれが別の炭素と結びついている場合に「単結合」と言います。さらに、ある化合物の中の炭素がすべて単結合で結ばれているものを「飽和結合」と呼びます。飽和脂肪酸というのは、まさにこれに当たります。結合がしっかりしていますので、酸素が入り込みにくく、酸化が起こりにくいのです。その飽和脂肪酸の中でも炭素が多いものを高級飽和脂肪酸と呼び、溶ける温度が飽和脂肪酸の中でも高くなります。石けんが溶けにくいのは、高級飽和脂肪酸を多く含んでいるからなのです。
ステアリン酸Caの効能効果
ステアリン酸Caには、抗酸化作用があります。ステアリン酸Caというのは、結合がしっかりとしていますので、酸素が入り込みにくくなっています。そのため、高い抗酸化作用を持っているのです。もともと人間は呼吸をして生きています。要は空気を吸って生きているわけですが、その空気の2割ほどは酸素です。エネルギー生成に使われる一方で、一部は使われずに体の中で酸化してしまいます。これがよく言われる活性酸素になります。
活性酸素によって酸化が起こると、連鎖反応でどんどん酸化が進みます。体のさまざまなところが錆びてしまい、正常な働きができなくなってしまいます。その結果として、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病のリスクが高まるのです。活性酸素は全身に回るのですが、その中でも特に肝臓に溜まりやすい傾向にあります。肝臓は胆汁の生成から造血、解毒、中和、ビタミンや血液の貯蔵まで幅広い役割を持っていますので、肝臓が錆びつくと健康を損ねてしまうのです。
ステアリン酸Caには、美肌効果もあります。ステアリン酸Caは脂肪酸になりますので、高い保湿効果を持っています。体の中で水分と脂分を乳化させてくれますので、水分を補給した上で蓋をしてくれるのです。蓋をすることによって、水分が逃げないようにしてくれます。ステアリン酸Caが不足するとシワが増えるとも言われていますし、ステアリン酸Caには抗菌作用もありますので細菌の攻撃から肌を守ってくれる働きも期待できます。
ステアリン酸Caは、界面活性剤として使われることもあるのですが、これは水と油のなじみをよくする働きがあるからです。洗顔料をはじめ、本当にさまざまな化粧品に使われています。ステアリン酸Caには、水と油を混ぜて乳化させる作用や化粧品の成分を浸透させる作用、皮膚を柔らかくし、潤いを与える作用などがありますので、化粧品に使われるのも納得です。ステアリン酸Caは、天然の植物成分からできていますので、いわゆる自然派化粧品にもよく使われています。肌の弱い、敏感な方でも安心して使える成分と言えます。
ステアリン酸Caは界面活性剤として使われることもあるという話をしたのですが、界面活性剤と言われるとその毒性が気になる方も多いでしょう。実際に界面活性剤は洗濯洗剤にも使われていますし、界面活性剤による事故などについて見聞きしたことのある方もいるかと思います。そういうものを肌に使うことに対して、抵抗を感じる方も少なくありません。実は、界面活性剤といっても種類があるのです。界面活性剤にはふたつの種類があって、ひとつは石油から作られるイオン界面活性剤、もうひとつが植物などから作られることが多い非イオン界面活性剤になります。
一般的に洗濯洗剤には高い洗浄能力が求められますので、イオンの分解力を利用したイオン界面活性剤が使われることが多くなります。イオンの働きで洗浄成分を浸透させることができる分、刺激が強くなります。一方で、化粧品などに使われるステアリン酸Caは非イオン界面活性剤になります。イオンがありませんので、低刺激で、毒性も低いのです。ステアリン酸Caは、自然由来の成分になりますので、非イオン界面活性剤の中でも特に毒性が低いとされているのです。毒性が低く、安全性が高いからこそ、食品などにも使われているのです。
ステアリン酸Caの毒性が低く、安全性が高いといっても、やはり「危険なのではないか?」と疑ってしまうでしょうし、不安も残るでしょう。実際に、クレンジングや洗顔料などにステアリン酸Caを添加し、それで洗っていくことになりますので刺激がゼロであるということはありません。洗浄力が強すぎれば、汚れと一緒に必要な皮脂までも一緒に落としてしまうことになるでしょう。皮脂というのはバリアの役割もはたしていますので、肌のバリア機能も低下してしまいます。
ただ、クレンジングや洗顔料などは長時間肌につけておくものではありません。使った後にはすぐに洗い流すことになりますので、肌のバリア機能が壊され続けるというわけではないのです。皮脂が失われても肌自身がまた皮脂を分泌しますので、バリア機能も元に戻るのです。ステアリン酸Caは確かに界面活性剤として添加されていますが、正しい使い方というものを守ればその毒性は心配ないのです。
実際に、日本で化粧品に使われている成分というのは厳しい試験や検査を通過しているものです。これはステアリン酸Caを含めて、すべての成分に言えることです。「界面活性剤だから」という理由で極端に怖がる必要はありません。ただ、肌のバリア機能が大きく落ちている方やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある方は注意が必要です。ステアリン酸Caが刺激となる可能性もありますので、ステアリン酸Caを含めて界面活性剤の含まれていないものを使うべきです。
ステアリン酸Caは、界面活性剤として使われている場合には少し注意が必要です。しかしながら、ステアリン酸Caは乳化剤として使われるケースも少なくありません。基本的に洗浄を目的としない化粧品や食品への添加物としてステアリン酸Caが使われている場合には、もともと低い毒性がさらに低くなると考えていいでしょう。実際に洗浄を目的としていないのであれば、肌のバリア機能を壊すようなこともありません。ただ、サプリメントなどにステアリン酸Caが添加されている場合には、過剰摂取に気を付けるようにしましょう。というのも、ステアリン酸Caというのは飽和脂肪酸になります。過剰摂取になると、肥満や生活習慣病のリスクが高まってしまうのです。
ステアリン酸Caがペニス増大に役立つ理由
ステアリン酸Caというのは、ペニス増大サプリにもよく含まれている成分です。そのため、中にはステアリン酸Caそのものにペニス増大の効果があると思っている方もいるかもしれません。しかしながら、残念なことにステアリン酸Caそのものにペニス増大効果があるわけではありません。というのも、ステアリン酸Caというのはあくまでもペニス増大サプリにおける添加物のひとつなのです。
ステアリン酸Caがペニス増大サプリに使われている場合、その目的というのはペニス増大ではありません。あくまでもペニス増大サプリにおける凝固剤や安定剤として、ステアリン酸Caが使われているだけなのです。これはペニス増大サプリに限ったことではないのですが、基本的にサプリメントの多くには添加物が使われているものです。ステアリン酸Caというのは、その添加物のひとつでしかないのです。
添加物というと、「体に悪いのではないか」と不安になる方もいるでしょう。ペニス増大を目指している方であれば、そのあたりには余計に敏感になってしまうことでしょう。しかしながら、ステアリン酸Caというのはとても毒性の低いものです。ステアリン酸Caのせいでペニス増大が妨げられるということはないでしょう。ステアリン酸Caに関しては過剰摂取で生活習慣病などのリスクが高まると言われていますが、サプリメントの過剰摂取でもしない限りその心配はありません。サプリメントの過剰摂取に気を付ければいいだけのことです。
添加物というとステアリン酸Caに対してネガティブなイメージを抱いてしまう部分もあるかもしれませんが、この添加物があることによってペニス増大サプリを含め、サプリメントというのは摂取しやすい形になっているのです。添加物がなければ、とても飲みにくい仕上がりになっているかもしれませんし、それで飲むのをやめてしまうこともあるかもしれません。
結論としては、ステアリン酸Caというのはペニス増大に役立ってくれる成分ではありません。あくまでもサプリメントにおける添加物のひとつということになります。ただ、添加物であっても毒性の強いものではありませんし、ステアリン酸Caによってペニス増大サプリをはじめとしたサプリメントが摂取しやすい形になっているということを忘れないようにしておきましょう。ステアリン酸Caそのものにペニス増大の効果は期待できませんが、ペニス増大サプリには必要なものと考えていいのではないでしょうか。