アムラの実とは?
アムラというのは、トウダイグサ科コミカンソウ属の落葉性の小高木になります。日本ではあまり馴染みがないでしょうが、日本では「インドスグリ」と呼ばれているものです。サンスクリット語では「看護婦」「母のように治療ができる人」という意味から「アムラキ(Amlaki)」と呼ばれていますし、英語では「インディアング―ズベリー(Indian Gooseberry)」と表記されます。
アムラの実は、3cmから4㎝の丸い形をしています。葉柄はとても短く、ひとつの刺があります。収穫する際には宝石のような透明感のある薄い黄緑色をしているのですが、乾燥すると黒く変色していきます。実の中には種が6個入っており、食べると強烈な酸っぱさを感じます。苦みと渋みもありますので、おいしくはありません。アムラの木自体は高さ7mから10mほどで、幹は細く、葉は長さ約10mm、幅約2mmから3mmの長方形型をしています。4月から5月あたりに黄色の花を咲かせます。
アムラの原産地はインドです。インド以外だとインドシナや台湾、中国南部の海抜1500m以上の山の斜面に自生しています。熱帯・亜熱帯の気候の地域でよく見かける植物になりますので、日本で馴染みがないのも当たり前なのです。アムラの実を採る時期は、アムラの実が熟す秋から冬にかけてになります。アムラの実は乾燥させてもその栄養成分が低下しにくいのが特徴です。そのため、インドでは乾燥させたアムラの実が流通しており、年間を通していただくことができます。
アムラはその昔から、健康のシンボルや縁起のいい木として親しまれてきました。西紀前1500年頃には、聖者チャヴァンがアムラに滋養強壮の作用があることを発見し、アムラの素晴らしさを人々に伝えていたと言われています。最近ではインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」が注目を浴びているのですが、その中でもアムラは重要なハーブのひとつとして位置付けられているのです。アムラの実は、アーユルヴェーダにおいても頻繁に使われていますし、伝統的な若返りハーブとして知られています。
ヒンドゥー教においては、4月に「Amla Navami」という自然と生物への慈愛の祭りがおこなわれます。Amla Navamiにおいてはアムラは「繁殖と豊穣の象徴」とされています。アムラの実のペーストを含む水がヒンドゥー教の神ヴィシュヌ像に注がれ、アムラの木の下で作られた料理がヴィシュヌに捧げられるのです。アムラの木の周りに人々は集まり、花が咲いて実がなることを祈ります。宗教的にもとても重要な役割を持った植物といえるでしょう。
アムラというのは、さまざまな使い方ができる植物でもあります。食べることもできれば、薬として使うこともできますし、美容のために使うこともできます。しかも、その実や種、葉っぱ、根っこ、幹、花までほぼすべてが利用できるのです。その中でももっともよく使われるのが実で、サプリメントや食品、お茶などに利用されています。インドでは熟した実を生で食べることもあるのですが、強い酸味と苦味がありますので一般的には塩や油、スパイスと一緒にアチャールにしたり、サラダやジャムにしたりしていただきます。インドでは調子が悪いときに、アムラの新鮮な実を煮つめて砂糖につけ込んだムラッパと呼ばれる砂糖漬けを食べます。南インドでは漬物として食べられることも多いようです。
先でもお話ししましたが、アーユルヴェーダでもアムラが使われています。糖尿病や肝機能障害、貧血、痛風、動脈硬化、炎症、眼病、喘息、骨粗しょう症、便秘などさまざまな症状にアプローチしてくれます。中国ではアムラの実を乾燥させ、それを下痢や胆石などの治療薬に使っていますし、西洋医学でも消化機能の亢進や心疾患などにアムラが使われています。アムラの実を一晩水に浸けたもので目を洗うと目の疲れが早く回復するともいわれていますし、アムラの汁をはちみつと混ぜて毎日飲むと視力回復を助けてくれたり、緑内障を改善したりしてくれるとも言われています。葉っぱや樹皮、幹は染色剤としても使われますし、タンニンを多く含む熟す前の実や樹皮を染色の色止めに使うこともあります。肌や口腔内の洗浄、日焼け止めに使われることもあります。
アーユルヴェーダでは、食べ物の味を甘味、苦味、酸味、塩味、渋味、辛味の6種類に分類しています。アムラはこの6種類のうち、塩味以外の5種類の味を持っている唯一の食べ物として知られています。これはアムラがさまざまな分野において有効成分を持っているということの証明でもあります。中でも、ポリフェノールやビタミンC、食物繊維であるペクチンを豊富に含んでいます。他にも現代人にとって不足しがちな鉄分などのミネラルも含んでいます。
アムラの実の効能効果
アムラはさまざまな有効成分を持っていますので、効能効果もかなり豊富です。まず挙げられるのがアムラの抗酸化作用です。活性酸素についてはご存知の方も多いでしょう。人間というのは、日々の生活の中で活性酸素を体内で発生させているものです。この活性酸素によって、体はさびていきます。アムラには抗酸化作用がありますので、活性酸素を除去し、体が酸化しないようにしてくれるのです。酸化は老化の原因でもありますので、老化を防いでくれるとも言えるでしょう。アムラに含まれるビタミンCやポリフェノールが酸化を防いでくれる強力な抗酸化作用を持っているのです。
アムラには、糖尿病や高血圧を予防する効果も期待できます。アムラにはポリフェノールの一種であるβ‐グルカゴリンが含まれているのですが、これが消化酵素であるアミラーゼの働きを抑制してくれます。これによって血液中の血糖の上昇を防ぐことができますし、血圧の降下を促進してくれるのです。食物繊維の一種であるペクチンにも血糖値の上昇を抑える働きがありますので、相乗効果が期待できるでしょう。
アムラには、コレステロール値を下げる効果もあります。アムラに含まれるβ‐グルカゴリンには、胆汁酸の排泄を促進し、コレステロールや中性脂肪の上昇を抑える働きがあります。善玉コレステロールを増加させ、悪玉コレステロールを減少させるという理想的な働きをしてくれます。ペクチンにもコレステロール低下作用があります。強い粘性を持っていますので、コレステロールや胆汁酸、有害物質をくっつけて体の外へと排出させることができます。ペクチンには腸内を酸性に保ち、腸内環境を整える働きもありますので、便秘解消の効果も期待できます。
アムラは、免疫力アップによって、風邪などの感染症を予防し、回復を早めることでも知られています。ビタミンCは、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどを撃退してくれる白血球に多く含まれています。感染症にかかると、白血球の中のビタミンCが減ってしまうのですが、アムラでビタミンCを補うことによって白血球の力を高める作用が期待できるのです。また、ビタミンCには、食べ物に含まれる非ヘム鉄を体内で体に吸収されやすい鉄に変える働きもあります。鉄をより吸収しやすい形に変えてくれるので、鉄不足から貧血を予防することができますし、改善することもできます。
アムラに含まれているポリフェノールの効果によって、脱毛や白髪を防ぐことができるとも言われています。アムラのポリフェノールは、頭皮の血液の巡りをスムーズにしてくれるので、毛根の油脂に発生する活性酸素を効率よく除去してくれます。もともとアムラには抗酸化作用もありますので、老化によって起こる脱毛や白髪にもアプローチしてくれます。ビタミンCによって、頭皮の血管も強化してくれます。他にも、胃液の分泌を促進させる作用や肝機能障害を改善する作用もありますし、ストレスへの抵抗力を高める効果もあると言われています。アムラはストレスを和らげるホルモンである副腎皮質ホルモンの生成やドーパミンなどの神経伝達物質の生成に働きかけてくれますので、精神的なストレスへの抵抗力をも強化してくれるのです。
健康効果ばかりが目立つアムラなのですが、美容面では美肌効果が期待できます。アムラの持つポリフェノールやビタミンCには、美肌成分としてよく知られているコラーゲンの生成を促進させる働きがあります。コラーゲンの分解酵素であるコラゲナーゼの働きを阻害し、コラーゲンの衰えを抑えてくれるので美肌を目指すことができるのです。
アムラの実がペニス増大に役立つ理由
アムラにはさまざまな成分が含まれており、そこからいろいろな健康効果や美容効果が期待できます。では、これらが具体的にどのような形でペニス増大にアプローチしてくれるのでしょうか。ポイントとなってくるのは血液や血管へのアプローチと健康維持や健康増進です。
アムラは血行を促進してくれますし、血管を強化してくれます。ペニス増大にあたってはまずペニスへとしっかりと血液が行き渡るようにしなければいけません。その上で血行促進効果というのは重要なものです。血行促進のためには、血流に耐えられるような丈夫な血管も必要です。十分に血液が行き渡るようになれば、物理的にペニスも膨らみますし、細胞に必要な酸素や栄養が行き渡って細胞レベルでの成長も期待できるようになります。
また、アムラには健康維持や健康増進に役立ってくれる成分がたっぷりと含まれています。言ってしまえば、アムラによって健康維持や健康増進が可能になるのです。ペニス増大というのは土台となる体が健康でないと実現は難しいものです。つまり、アムラによって健康維持や健康増進ができれば、ペニスもより増大しやすくなるのです。体が不健康な状態でペニス増大というのは目指せないものです。健康な体を手に入れてこそ、ようやくペニス増大にあたってのスタートラインに立てるといえるのではないでしょうか。