亜鉛とは?
人間の体に必要と言われる成分はたくさんありますし、ここでそれらをすべて挙げるのは苦労します。さまざまな成分が人間の体の中に存在しますし、絶対になくてはならない必須の成分などもたくさん存在します。こうした成分や栄養素によって人間は生命活動を続けることができますし、当たり前の日常を生きることができるのです。亜鉛も人間の体には必要なものですし、不足してしまうとさまざまな症状を引き起こしてしまうことがあります。ここでは、亜鉛が含まれている食べ物や特徴などについてご紹介しますから気になる方は目を通してください。
亜鉛は人間の体に約2000mg存在していると言われています。骨や皮膚、脳、腎臓といった部分に亜鉛は存在しており、タンパク質の合成に深い関わりがある成分でもあります。亜鉛が人間の体に必要だというのは既にお話した通りですが、この成分は体内で作り出すことができません。成分によっては人間の体の中で生み出すことができるものもありますが、亜鉛に限ってはそれができないのです。そのため、亜鉛は食事によって体内にとりこむ必要があります。では、この亜鉛が不足してしまうとどのようなことが起きてしまうのでしょうか。
一般的に普通の食事を続けていれば亜鉛が不足することはそうそう起きないと言われています。しかし、近年では亜鉛不足の人が増えていると言われていますし、国民の健康、栄養調査でも推奨摂取量を下回ったと言われています。亜鉛が不足してしまうとどのようなことが起きるのかは気になるところでしょうが、一つに味覚障害が挙げられます。読んで字のごとく味覚が障害を起こしてしまうことで、食べ物の味が分からなくなってしまう症状です。人間は舌にある味蕾という部分で味を感じており、短いスパンで代謝を繰り返しています。その働きを促しているのが亜鉛で、不足してしまうと味覚障害が起きてしまうことがあります。
また、免疫力が低下してしまうというリスクもあります。免疫力が低下してしまうと風邪をひきやすくなったり、インフルエンザや肺炎にかかりやすくなるといった危険があるのです。皮膚や粘膜の状態を良好に維持するのも亜鉛の働きと言われていますから、亜鉛が不足してしまうと皮膚や粘膜、爪などを正常な状態に保てなくなるかもしれません。ほかにも成長障害を引き起こす可能性も指摘されていますし、亜鉛が不足することでさまざまな健康被害が考えられるのです。
先述したように亜鉛は食事で摂取する必要がありますが、効率良く摂取するには亜鉛がたくさん含まれている食材を積極的にチョイスする必要があります。亜鉛がたくさん含まれている食材は数多く存在しますが、代表的なところだと豚レバーや牛もも肉、鶏もも肉などが挙げられます。また、魚介類だと牡蠣やほたて、シジミなどが代表的で、大豆製品だと納豆や高野豆腐にたくさん含まれています。これらの中でもっとも豊富に亜鉛を含んでいるのは牡蠣です。牡蠣の100gあたりの亜鉛含有量は13.2となっていますし、ほたての2.2と比較するとその多さが理解できます。
亜鉛の一日における摂取量の目安ですが、15歳以上の男性だと10mg程度と言われています。女性は8mg程度となり、70歳以上になると男性が9mg、女性が7mgとなっています。亜鉛は確かに人間の体に必要なものですが、だからといって摂取しすぎるのは厳禁です。不足してしまうことも確かに怖いですが、過剰摂取してしまうと貧血や免疫機能の低下、代謝異常などにも繋がる恐れがあります。推奨量を守って摂取するのが一番ですし、無理にたくさん摂取するようなことはやめておきましょう。
亜鉛の効能効果
人間の体に必要不可欠な亜鉛ですが、摂取することでどのような効果や効能があるのでしょうか。まず一つには味覚を正常に保つという働きがあり、亜鉛が不足してしまうと味覚障害を生じてしまうこともあります。舌にある味蕾で我々は味を感じ取っていますが、味蕾の中にある味細胞において亜鉛はとても重要な働きをしているのです。味が分からない、感じられないとなると食事をとる楽しみもなくなってしまいますし、そういう意味では生命活動の根幹をなすものと言っても良いのかもしれません。
亜鉛には抗酸化作用があるためアンチエイジングに効果が期待できます。いつまでも若い見た目でいたいと考えるのは当然のことですし、できることなら年などとりたくありませんが、人間はみな平等に老いがやってきます。亜鉛には人間の体内に存在するビタミンAの代謝を促し、抗酸化作用の活性化も促すことが可能となります。これによって過酸化脂質を阻害し、結果的にアンチエイジングに繋がると言われています。いつまでも若々しくいたいと感じている方にとって亜鉛はきちんと摂取すべき成分と言えるでしょう。生活習慣病の予防にも効果があると言われています。
あまり知られていないかもしれませんが、髪の毛や肌の健康を維持するのにも亜鉛は必要です。人間の皮膚や髪の毛のもとを正せばタンパク質からできていますし、亜鉛はタンパク質の代謝を促す働きがあります。皮膚や髪の毛の代謝は早いサイクルで行われますから、亜鉛をしっかりと摂取することによって美しい肌、髪の毛を手に入れることも不可能ではありません。これは女性にとって嬉しい美容的メリットと言えるのではないでしょうか。
また、亜鉛は精神の安定性を高める効果が期待されています。感情をコントロールするためには神経伝達物質を生成し、きちんと作用させる必要があります。神経伝達物質を生成するためには亜鉛が必要となり、亜鉛をしっかり摂取し蓄えておくと精神安定やうつ状態緩和といった効果が期待できるのです。このように、亜鉛にはさまざまな働きがありますし、いかに人間の体に必要なのかが理解できたのではないでしょうか。また、日ごろからよくカラダを動かす方ほど亜鉛が多く消費されると言われていますから、日常的に激しい運動を行っている方、汗をよくかくという方は亜鉛が不足しないように適宜摂取する必要があります。なるべく亜鉛のたくさん含まれている食事を心がけましょう。
亜鉛がペニス増大に役立つ理由
男性の中にはペニスに悩みを持っている方も少なくありません。性行為に及ぶときにすぐ勃起してくれない、勃起が長続きしないなどペニスに纏わる悩みは多く、人によってはかなり深刻な悩みとなっていることもあります。男性から息子と称されることも多いペニスはそれだけ大切な存在ですし、男性機能が低下するということは男としての価値が下がっているような気持になってしまうのです。男性機能が低下してしまうと自分に自信を持てなくなってしまうことや、女性と新しい恋愛を始めるのもしり込みしてしまうようなこともあります。
勃起力が弱いとなると自分だけでなく相手の女性にもショックを与えてしまうことが考えられます。男性は男性で思い描くような性行為ができないというジレンマがありますし、女性からすると自分の魅力が足りないために勃起できないのではと思ってしまうことが多いのです。つまり、男性機能の低下は本人だけでなく周りの人にも影響を与えてしまうことがあるということです。真面目な女性ほど責任を感じやすいですし、男性本人の体に問題があるにも関わらず悩みを自分の中に抱え込んでしまうこともあります。
男性機能が低下してしまう理由はいろいろと挙げられますが、一つにはテストステロンの減少が挙げられます。これは男性ホルモンの一種であり、加齢と共に少なくなってきます。男性ホルモンの一つであるテストステロンが少なくなってしまうと性欲が低下したり、勃起障害を起こしたりすることもあるのです。また、血行不良を起こしている場合だとペニスに十分な血液を送ることができないため大きく硬いペニスにならず中途半端な勃起となってしまうことも少なくありません。ほかにもいろいろな原因が挙げられますが、男性ホルモンの減少と血行不良は特に多い要因です。
亜鉛と勃起にどのような関係があるのかと疑問に感じた方もおられるでしょうが、亜鉛は男性の前立腺や性腺に多く含まれていることが知られています。性ホルモンの合成や精子生成に大きく関係していると言われていますし、亜鉛が不足してしまうと男性機能の低下を引き起こす可能性があるとも言われているのです。日本ではあまり知られていないことかもしれませんが、実際アメリカでは亜鉛がセックスミネラルとも呼ばれていますし、男性機能を保つ上で重要なミネラルの一つだと認識されているのです。
亜鉛が不足してしまうと性機能の低下を招く恐れもありますから、亜鉛が不足しないようにきちんと摂取する必要があります。亜鉛は魚介や肉類にたくさん含まれていますし、その中でも特に牡蠣にたくさん含まれています。花器や牛肉などにたくさん含まれていますからできればこれらの食材を毎日でも口にしたいものですが、牛肉はともかく牡蠣を毎日食べるというのはあまり一般的ではないでしょう。食費も高くついてしまうでしょうし、栄養バランスが偏ってしまう恐れもあります。また、あまりにも亜鉛ばかり気にしてしまうと亜鉛の過剰摂取となってしまう恐れもありますから注意しなくてはなりません。
亜鉛は一度にたくさん摂取しようとしてもあまり意味がなく、一度に吸収できる量が決まっています。一度にたくさん摂取しようとしても吸収率が低下してしまうと言われていますから、一度にたくさん摂取するのではなく継続的にこまめに摂取したほうが望ましいでしょう。また、食事から摂るのも良いですが、効率的に摂取したいのならサプリメントを活用したほうが無難です。サプリメントなら食事で足りない亜鉛を補うことができますし、用量を守って適宜摂取すれば亜鉛が不足することもなくなるでしょう。食生活に亜鉛のサプリを取り入れてみてはいかがでしょうか。