パントテン酸Caとは?
パントテン酸CaはビタミンB群のひとつになります。ビタミンB群の中では5番目に発見されたことから、「ビタミンB5」とも呼ばれていました。パントテン酸Caはありとあらゆる食品に含まれていますし、腸内細菌の働きによって体の中でも合成することができるものでもあります。パントテン酸Caは、黄色く粘りのある液状の物質で、パントイン酸とβ-アラニンという物質が結合することによってできています。
水に溶けやすく、熱や酸、アルカリに弱いため、調理や加工によって損失しやすいという特徴があります。実際に、パントテン酸Caの入った食材を茹でると、パントテン酸の約半分が破壊されるとも言われています。体の中では、カフェインやアルコールの摂取によって、パントテン酸Caを消費します。パントテン酸Caは、多くの代謝に関わる補酵素の構成成分となり、体の中でエネルギーを作り出し、ストレスへの抵抗力をつけるためにも必要なものです。全身のありとあらゆる細胞、組織の健康維持に関係してきます。
パントテン酸を発見したのは、アメリカのR. J. Williamsです。1933年、R. J. Williamsらは酵母の生育に必要な成分である「ビオス」を発見しました。このビオスは複数の物質から構成されており、その中でも特に生物に広く利用されている酸を「パントテン酸」と名付けたのです。パントテンはギリシア語で「広くどこにでもある」という意味の言葉になります。
その後1939年には、肝臓や米ぬかから得られた成分が欠乏するとニワトリが皮膚炎を起こすことがわかり、その因子がパントテン酸であるということが明らかになりました。その翌年の1940年にはパントテン酸を化学合成することに成功し、その構造が決定されました。パントテン酸はその名前の通り、肉や魚などの動物性食品はもちろん、野菜などの植物性食品などさまざまなものに幅広く含まれています。
パントテン酸Caは、三大栄養素である炭水化物、たんぱく質、脂質の代謝を助け、エネルギーを作り出すサポートをおこなっています。食事から摂取した炭水化物、たんぱく質、脂質などのエネルギー源は、体の中で酵素によって分解されます。そして、新たにATPというエネルギー物質に変えられ、作ったエネルギー物質ATPを体の活動に応じて利用し、消費していくのです。これが一般的なエネルギー代謝のメカニズムになります。
パントテン酸CaはビタミンB1とともに糖の代謝において中心的な役割を担っていますし、ビタミンB2とともに脂質代謝にも関わっています。体の中でコエンザイムAという補酵素の構成成分となり、エネルギー代謝の過程で働くなんと100種以上もの酵素の働きを助けているのです。パントテン酸Caは脂肪酸に結合することによって、炭水化物、脂質、たんぱく質から、エネルギー生成に関わるアセチルCoA や脂肪酸の合成と分解に関わるアシルCoA を作ります。アセチルCoAは、代謝の過程で作られるもので、神経伝達物質や細胞膜の材料となるコリンを神経伝達物質であるアセチルコリンに変えてくれます。これによって、神経細胞の合成を促進し、神経伝達にも関わってきます。
パントテン酸Caは本当にさまざまな食品に含まれていますし、腸内細菌の働きによって体の中でも作り出すことができます。そのため、パントテン酸Caの欠乏症というのはほぼないといっても過言ではありません。仮に、パントテン酸Caが不足してしまった場合、パントテン酸Caが不足するということは他の栄養素も不足しているということになりますので、パントテン酸Caのみの不足なのかどうか見極めることが難しいのです。ただ、薬などで抗生物質を服用している場合には、腸内細菌が働くことができず、パントテン酸Caが合成されずに不足してしまう可能性はあります。
パントテン酸Caが不足すると、疲労感や頭痛、食欲不振、手足の知覚異常を起こすことがあります。基本的にパントテン酸Caの欠乏症は今のところほとんど報告されていません。ただ、過去には第二次世界大戦中にアジアで低栄養状態から足の焼けるような感覚を体験し、その際にパントテン酸を補給することによって回復したといった事例もあります。妊娠中や授乳中の女性は、通常よりもパントテン酸Caの消費が多くなりますので、不足には注意しておきましょう。摂り過ぎたパントテン酸Caに関しては、尿として排泄されることになります。そのため、過剰摂取の心配はありませんし、多少過剰に摂取しても大きな問題はないでしょう。
パントテン酸Caの効能効果
パントテン酸Caには、ストレスを和らげる効果があると言われています。パントテン酸Caはホルモンの合成にも関わっています。その中でも、ストレスを和らげることでもよく知られる副腎皮質ホルモンの働きを促進させ、ストレスへの抵抗力を高める効果が期待できるのです。ストレスが生じると、人の体の中では副腎から副腎皮質ホルモンを分泌して血糖値を上げるという動きが出てきます。
エネルギーを増大させてストレスに臨む体制を整えるのです。パントテン酸Caはこの副腎の働きを強化し、副腎皮質ホルモンの合成を促進してくれるのです。そのため、パントテン酸Caは「抗ストレスビタミン」とも呼ばれることもあります。ビタミンB6や葉酸などとともに免疫力の強化にも役立ってくれます。パントテン酸Caが不足すると免疫力が低下し、風邪などを引きやすくなります。
パントテン酸Caには、動脈硬化を予防する効果も期待できます。パントテン酸Caは、血中の善玉コレステロールの合成促進に関わり、動脈硬化を予防する効果があると言われています。コレステロールが脂質のひとつであることについてはご存知かと思います。食事から摂取した後、主に肝臓で作られて、細胞膜やホルモンの材料となります。このコレステロールはLDLとHDLという2種類のたんぱく質によって運ばれることになります。
肝臓から体の隅々にまでコレステロールを運んでくれるのがLDLで、余ったコレステロールを回収して肝臓に再び運んでくれるのがHDLです。コレステロールがLDLやHDLによって運ばれている状態を、悪玉コレステロールや善玉コレステロールと表現するのです。どちらも体にとっては必要なもので、LDLとHDLのバランスが大切なのです。ただ、LDLが多いと、余ったコレステロールが血管の内側の壁に付着して血管が硬くなり、動脈硬化 のリスクが高まります。パントテン酸CaはHDLの合成を促進し、善玉コレステロールを増やしてくれるので、動脈硬化の予防にもつながるのです。
パントテン酸Caには肌と髪の健康を保つ効果もあります。というのも、パントテン酸CaはビタミンCの働きを助けてくれるものでもあるのです。ビタミンCというのは、肌や髪を作るたんぱく質の合成に欠かせないものです。特に、肌の奥にある真皮層の7割ほどがコラーゲンというたんぱく質で作られており、肌の潤いや弾力を支えています。髪もコラーゲンなどのたんぱく質でできていますので、健康な髪や肌のためにはビタミンCの働きが必要なのです。パントテン酸Caは、コラーゲンを作るときに必要なビタミンCの作用を助け、髪や肌を正常に保ってくれるのです。
パントテン酸Caがペニス増大に役立つ理由
パントテン酸Caには、さまざまな効能効果があります。美容面でも健康面でも重要な役割を果たしているのですが、ペニス増大とはイマイチつながらないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、パントテン酸Caがペニス増大に役立つ理由についてご紹介していきたいと思います。実際に、パントテン酸Caはペニス増大サプリにも配合されているものなのです。
まず、パントテン酸Caにはストレスを和らげる効果があります。ストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの働きを促進してくれるので、ストレスへの抵抗力を高めてくれます。今の時代はストレス社会と呼ばれるようになり久しいのですが、実際に多くの方がストレスを抱えているものです。特に、働いている男性の抱えるストレスというのはとても大きなものです。ストレスは目に見えないため、思っている以上のストレスを抱えていることもありますし、そのストレスから体の異常が起こっていることもあるのです。そのひとつがペニスの問題であるというケースも少なくはありません。
ストレスというのは、筋肉を緊張させるので血流が悪くなってしまいます。ペニス増大にあたって血流改善というのは大きなポイントになってきます。パントテン酸Caによってストレスが和らげば、それによる血流の悪化というのも改善されてくるでしょう。ストレスからさまざまな異常が出ていたという方であれば、ペニスの問題ではなく他の問題も改善するようになるかもしれません。
また、パントテン酸Caには動脈硬化を予防する働きもあります。パントテン酸CaはHDLの合成を促進してくれるので、善玉コレステロールを増やし、動脈硬化を防ぐことができるのです。善玉コレステロールが減り、悪玉コレステロールばかりになるとコレステロールが血管の内側の壁に付着して血管もかたくなりますし、血流も悪化します。動脈硬化の予防だけではなく、血流の維持にもパントテン酸Caは役立っているといえるでしょう。
パントテン酸Caはストレスを和らげ血流の悪化を防ぎ、善玉コレステロールを増やし血流の維持にも役立ってくれるのです。パントテン酸Caによって血流も改善されますし、血液が通る血管の健康をも維持することができます。ペニス増大にあたってはペニスにたくさんの血液が流れ込む状態を作らなければいけませんので、パントテン酸Caのこういった働きというのはペニス増大を目指す上で欠かせないといえるのではないでしょうか。