高麗人参とは?
高麗人参は、「オタネニンジン」とも呼ばれているものです。ウコギ科の薬用植物で、その根っこを乾燥させたものになります。高麗人参という名前から何となく察している方も多いでしょうが、もともと中国東北部から朝鮮半島にかけて自生している植物になります。東洋ではその昔から滋養強壮剤として知られており、現在でもサプリメントなどの健康食品によく使われています。おじいちゃんやおばあちゃんの家に漬けてあるものが置いてあったという方も多いのではないでしょうか。
カレーなどに使われるスーパーで売っているようなニンジンはセリ科の植物になりますので、高麗人参とはそもそもの種類が異なります。高麗人参はサポニンが豊富に含まれていることでよく知られています。実際に、高麗人参の良さはその高麗人参に含まれているサポニンの種類の多さで決まるとも言われています。高麗人参は栽培が難しいものでもありますので、その昔から高値で取引されてきました。心にも体にもいいもので、「漢方の王様」という名前に相応しいものです。
高麗人参の歴史は思っている以上に古いものです。その歴史は紀元前1世紀までさかのぼることになります。その昔から漢方薬として使われてきた高麗人参は、その高い薬効からあの秦の始皇帝も愛飲したと言われています。それが数千年に渡って重宝されてきたのです。中国の漢方の薬物書でもっとも古いとされているのが「神農本草経」なのですが、これにも高麗人参に関する記述があります。高麗人参を高いランクの上薬として、その効能までしっかりと記述されているのです。
日本においては、天平11年に渤海文王の使いが、聖武天皇に人参30斤を奉呈したという記録が残っています。また、正倉院には、光明天皇が生薬として高麗人参を人々に薦めたという文献もありますし、高麗人参そのものも保存されているそうです。江戸時代には、8代将軍である徳川吉宗が日本の御薬園で採取した人参の根を諸大名に配り、栽培を奨励したことから「オタネニンジン」と呼ばれるようになりました。その後、日光の御薬園で初めて国産化に成功し、国産化が進みました。高麗人参の栽培技術は、福島県会津若松や長野県丸子、島根県大根島あたりで引き継がれているのですが、現在では、中国や韓国からの輸入がほとんどです。
高麗人参には、栽培年数によって1年根から6年根までの6つの階級があります。6年以上経過すると表皮組織が老化を起こし始めるため、6年根がもっともいいものとされています。高麗人参は土地の養分を根こそぎ吸い取っていくので、高麗人参の収穫後は6年間寝かせておかないと次の栽培ができないといわれています。高麗人参は栽培がとても難しいため、高級品として知られています。形のいい天然ものであれば、それこそ数百万円もの高値が付くこともあるそうです。
高麗人参には、水参、白参、紅参という種類があります。水参は畑から掘り、乾燥させないままの状態のもので、白参は水参の皮を剥いでそのまま乾燥させたものになります。紅参は水参を長期間保存するために、水蒸気で蒸した水参を乾燥させたものになるのですが、その過程でサポニンが多くなるのが特徴です。高麗人参の中でもっとも多くの健康成分が凝縮されているのは紅参で、30種類ものサポニンを含むと言われています。
高麗人参は、サプリメントをはじめとしたさまざまな健康食品に配合されています。最近ではサプリメントが主流となっているものの、お酒に漬ける、粉末を溶かしてお茶にする、根っこを天ぷらにするなど実はさまざまな摂取方法があります。参鶏湯(サムゲタン)は滋養強壮によいとされる韓国料理ですが、実はこれにも高麗人参が使われています。そのため、食べる漢方薬とも呼ばれているのです。
日本ではお高い健康食品というイメージが強いかと思いますが、韓国ではもっと身近なものです。高い栄養価を持つ高麗人参は、韓国では健康を願う贈り物としても親しまれているのです。韓国では5月8日を両親を敬う父母の日としているのですが、赤いカーネーションと一緒に高麗人参を贈ることが多いそうです。両親への感謝とともに健康を願う気持ちを伝えているのです。韓国では高麗人参が本当に身近なもので、韓国の知人からすすめられたというところから高麗人参を摂取するようになった方も多いのです。
高麗人参の効能効果
高麗人参には、低血圧を予防する効果があります。低血圧というのは、心臓から血液を送り出す力が弱いために、血液の循環が滞り、頭痛やめまい、立ちくらみ、脱力感などさまざまな症状を引き起こすものです。副交感神経の緊張が低血圧の原因のひとつとして考えられており、高麗人参に含まれるサポニンがそれにアプローチしてくれると言われています。自律神経を調整する働きがありますので、副交感神経の緊張を鎮めてくれるのです。
高麗人参には、貧血を予防する効果も期待できます。
貧血というのは鉄分の不足などによって起こるのですが、全身へと酸素を運搬するヘモグロビンを含む赤血球が不足し、その結果、めまいや立ちくらみなどの症状を引き起こします。高麗人参はヘモグロビンを持つ赤血球を作る細胞の分裂を促進してくれるので、貧血を予防することにつながってくるのです。
高麗人参には、動脈硬化を予防する効果も期待できると言われています。動脈硬化というのは加齢や生活習慣の乱れによって、動脈にコレステロールや脂肪が蓄積し、血管が詰まってしまい、弾力性を失ってしまうものです。動脈硬化が進行すると、脳卒中や心筋梗塞などリスクも高まります。高麗人参は中性脂肪の値を下げてくれますし、コレステロールの分解や排出をも促進してくれますので、動脈硬化の予防にもつながってくるのです。
高麗人参には、脳の機能を改善する効果もあります。高麗人参にはサポニンが含まれているのですが、その一種であるジンノセサイドが刺激を受け取る脳内受容体を刺激し、加齢による認知機能の低下を防ぐと言われているのです。認知機能というのは、外からの情報に対する考え方や受け取り方のことで、言ってしまえば高次的な脳の機能のことを指します。実際に、高麗人参の摂取によって抽象的思考や物事への反応時間などが改善したという研究結果もあるそうです。
高麗人参は、ストレスを和らげてくれる働きもあります。高麗人参には、ジンノセサイドという成分が含まれているのですが、この成分が自律神経を整えてくれるのです。自律神経が整えられることによって、心身症はもちろん、倦怠感やイライラなどの症状にも改善が期待できるのです。ストレスを受けることによって自律神経が乱れ、そこから来る心身の不調で悩んでいる方も少なくありません。ストレス社会で生きる現代人に必要なものといえるでしょう。
高麗人参には、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防する効果も期待できます。実際に、実験もおこなわれており、高麗人参を摂取している人のほうが摂取していない人よりも風邪やインフルエンザにかかる人数が少なく、ウイルスや細菌から体を守る免疫機能をつかさどるナチュラルキラー細胞が活性化したそうです。免疫力のアップが期待できるのです。
高麗人参は、冷え性にも効果的だと言われています。冷え性というのはさまざまな理由で起こるものですが、基本的には血流の悪化が問題になってきます。高麗人参は血管を拡張し、血液の流れを改善してくれます。これによって末端を含めた全身に血液を循環させることができるようになりますので、冷え性の改善が期待できるのです。
高麗人参は美肌効果もあると言われています。高麗人参には、肌の原料となるたんぱく質の合成を促す働きがありますので、肌の生まれ変わりを活性化してくれるのです。高麗人参に含まれるサポニンには皮膚を守る働きもありますので、菌や紫外線などの刺激から肌を守ってくれる効果も期待できます。
さまざまな効能効果のある高麗人参なのですが、高血圧の方は摂取を避ける必要があります。高麗人参を長期間摂取することによって、不眠や動悸、血圧の上昇、頭痛といったものを引き起こす可能性があるのです。胎児や乳児への影響も考えて、妊娠中や授乳中の女性、お子さんは摂取を控えたほうがいいでしょう。薬と併用する場合には、お医者さんへの相談を忘れないようにしたいものです。
高麗人参がペニス増大に役立つ理由
高麗人参がペニス増大に役立つ理由ですが、まず挙げられるのが血液や血管への働きかけです。というのも、高麗人参は貧血を予防することができますし、血流の改善による冷え性なども改善してくれるのです。言ってしまえば、十分な血液とその血液のスムーズな流れをサポートしてくれるのです。
また、高麗人参には動脈硬化を予防する効果も期待できますが、これによって血液の通り道である血管を健康な状態で保つことができるのです。十分な血液とスムーズな血流、健康的な血管がそろえば、ペニスにたくさんの血液が流れ込むようになります。これによって、ペニスがより強力に勃起できるようになりますし、それによってペニスが引き伸ばされて物理的な増大を目指すことができるのです。
血液循環が改善すれば、体全体の巡りもよくなります。ホルモン分泌なども正常化されるでしょうし、その中で成長ホルモンがより多く分泌されるようになるでしょう。そうすれば、成長ホルモンの働きかけによって細胞レベルでのペニス増大を目指すこともできるのです。細胞レベルでペニスが増大すれば、その後、縮んでしまうといった可能性はかなり低くなります。伸びた身長が縮みにくいのと同じです。
高麗人参にはその他にもさまざまな健康維持や健康増進の効果が期待できます。心身の健康というのは、ペニス増大における土台になりますので、高麗人参はペニス増大における土台作りからサポートしてくれるものといえるでしょう。