馬睾丸とは?
馬睾丸とは読んで字のごとく馬の睾丸です。日本でもサプリメントに馬睾丸が使用されている商品が多いですし、男性ならご存じという方も多いのではないでしょうか。馬の睾丸を乾燥させて粉末状にしたものを一般的に馬睾丸と呼び、精力剤やサプリメントとしてよく用いられるようになりました。しかし、この馬睾丸にいったいどのような成分が含まれているのか、どんな効果や効能があるのかは男性として気になるところでしょう。効果や効能については後述するとして、まずは成分から見ていきたいと思います。
馬睾丸にはさまざまな成分が含まれていますが、主に必須アミノ酸やタンパク質、シトルリンといった成分が多くを占めています。必須アミノ酸は多くの方がご存じだと思いますし、近年ではシャンプーなどにもアミノ酸が用いられることが増えました。人間の体内には数多くのアミノ酸が存在しますが、必須アミノ酸は体内で合成されることはありません。そのため、食事から摂取する必要があるアミノ酸です。必須アミノ酸にはバリンやイソロイシン、ロイシンなどと併せてBCAAと呼ばれています。
L-シトルリンはもともとスイカの果汁から発見された成分と言われています。日本の研究者の手によって発見された成分でもあり、1930年に発見されました。スイカの学名がCitrullus vulgarisとなるため、シトルリンという名前になったと言われています。シトルリンはスイカやキュウリといったウリ科の植物にたくさん含まれている成分ですから、たくさん摂取しようとなるとウリ科の植物をたくさん食べなくてはなりません。2007年からシトルリンを食品に使用することが可能になったため、現在ではサプリメントの成分に用いられることが増えてきました。
必須アミノ酸やシトルリンなど健康にも効果的と考えられる成分が含まれている馬睾丸ですが、実はアメリカでは馬睾丸を食する文化があるということをご存じでしょうか。日本ではまず考えられないことですが、アメリカではロッキーマウンテンオイスターと呼ばれる料理がそれに該当します。これは牛や馬の睾丸を調理したもので、睾丸を油で揚げたフライです。どうして牡蠣でもないのにオイスターなのかという疑問を感じた方もおられるでしょうが、実は睾丸の味が牡蠣に似ているからだそうです。
実際にはアメリカ以外にも世界の各国で馬の睾丸を食するという文化はあるようです。日本ではあまり聞いたことがありませんが、睾丸をそのまま食べる国はほかにもたくさんあるようです。日本では基本的に乾燥させて粉末状にしたものがほとんどですし、それを配合したサプリメントや精力剤として販売されるケースがほとんどです。馬の睾丸などそう簡単に手に入るようなものでもないでしょうし、仮に手に入れられるとしても相当高額になってしまうのではないでしょうか。そのため、現実的に馬睾丸の成分を摂取するとなるとサプリメントや精力剤ということになってしまいます。
なお、馬睾丸そのものが希少性の高いものですから馬睾丸の成分が配合されたサプリメントや精力剤もそれなりの値段になってしまうことがほとんどです。もちろん、中には安価な製品もあるのでしょうが、配合率が高い製品となるとどうしても高価になってしまうでしょう。馬睾丸のサプリメントや精力剤に興味がある方、購入してみようと考えている方は成分の配合量にも注目したほうが良いかもしれません。配合率が高くなるとそれに伴って値段も高くなってしまいますが、それだけたくさんの成分を摂取できます。安価なものは安く手に入るものの馬睾丸の成分配合量は少ないでしょう。
馬睾丸の効能効果
馬睾丸にどのような効果や効能があるのかということですが、馬睾丸には精力を増大させる働きがあると伝えられています。男性ホルモンの分泌量をアップさせることができるとも言われていますし、精力の増強に効果が期待できます。スタミナの向上や勃起不全を改善するための漢方薬に用いられることもありますし、疲労回復効果も期待できるでしょう。また、L-シトルリンも含まれているため血流を改善する効果も期待できるのではないでしょうか。血流が改善されることでさまざまな健康効果を得ることが考えられます。
馬睾丸には必須アミノ酸やシトルリンなどが含まれていますが、シトルリンには先述したように血流を改善する働きがあると言われています。血流が良くなるといったいどうなるのかということですが、全身にしっかりと血液を行き渡らせることができるようになるでしょう。人間の体内は血液が巡っていますが、血流が悪い方の場合だと毛細血管にまで血液がしっかり行き渡っていないことも考えられます。本来なら血液が行き渡るはずのところに届かないということも考えられますし、それがさまざまな症状を引き起こしてしまうことも考えられるのです。
もっとも身近な症状だと冷え症が挙げられます。冷え症に悩んでいる方は少なくないでしょうし、特に女性だと多くの方が冷え症に悩んでいます。およそ二人に一人の割合で女性の冷え症が存在すると言われていますし、比較的温かい時期でも手袋やソックスが欠かせないという方も少なくありません。血流が改善すれば全身にくまなく血液を送り込むことができますし、心臓付近の温かい血液をどんどん循環させることができます。指先やつま先にもしっかりと血液を送ることができますから、これによって冷え症が改善されるという仕組みです。
実は薄毛や抜け毛にも効果的だと考えられています。薄毛や抜け毛などに悩んでいる方の中にも血流が悪いというケースが多いのです。髪の毛を成長させるためにはそのための栄養素を頭皮まで送る必要があるのですが、血流が悪い方の場合だとそれが難しい傾向にあります。しっかりと栄養を頭皮まで送ることができないため薄毛や抜け毛がさらに進行してしまうということです。血流が良くなれば髪の毛の成長に必要な栄養素をたっぷりと届けることが可能となりますし、薄毛や抜け毛の改善が可能となることもあるのです。
ほかにも馬睾丸にはさまざまな健康効果があると考えられていますし、特にこれといった副作用なども報告されていません。化学成分ではありませんから副作用を気にすることなく摂取できるというのは一つのメリットでしょう。ただ、その一方で一日あたりどれくらいの量を摂取すればいいのかという基準が明確になっていないという欠点もあります。サプリメントや精力剤に使用されている場合だと適量を守れば問題ないでしょう。また、たくさんのメリットや魅力的な部分があるのは嬉しいですが、馬睾丸を使用しているサプリや精力剤はどうしても高価になってしまうというデメリットもあります。
馬睾丸がペニス増大に役立つ理由
馬睾丸がペニス増大サプリや精力剤の成分としてよく使用されているのは多くの男性がご存じではないでしょうか。含有される成分によって男性ホルモンの分泌量を増やせると言われていますし、勃起不全治療の漢方薬に使用されることもあります。また、馬睾丸にはL-シトルリンが含まれていますから、これがペニス増大に効果が期待できる大きな理由と考えられます。先ほどもシトルリンによって血管が拡張され、血流の改善が促進されるという話をしましたが、それがいったいどうしてペニス増大に繋がるのか疑問に感じている方もおられるでしょう。
そもそも、ペニスの勃起メカニズムを理解している方が少ないのかもしれませんが、ペニスが大きくなる仕組みを理解すれば血流改善との関係も理解できるでしょう。性的な興奮を覚えることでペニスが大きくなりますが、この時ペニスにはいったいどのようなことが起きているのでしょうか。ムラムラしたとき、次第にペニスが大きくなり最終的には平時の倍以上の大きさになることもあります。いつもはふにゃふにゃとした柔らかいペニスですが、興奮すると大きくなるだけでなくカチカチに硬くなりますよね。これはどうしてなのでしょう。
ペニスが大きく硬くなるメカニズムは簡単で、血液が流れ込むからです。ペニスに血液が集まることによってサイズが大きくなり、カチカチになります。血流が良くなればペニスへスムーズに血液を送り込むことができますし、十分な量を送ることが可能となります。逆に血流が悪いとなると勃起に時間がかかってしまう場合や、中途半端な勃起となり中折れしてしまうようなリスクも考えられます。このように、ペニスの勃起と血流には大きな関係がありますし、馬睾丸で勃起力の改善効果が期待できるというのはシトルリンによって血流改善が促されるからです。
馬睾丸でペニス増大に繋がるという話を聞くと眉唾な話、根拠のない話として受け止める方も少なくありませんが、決して根拠のない話ではありません。血流が良くなることで勃起力の改善効果が期待できるのは知られていますし、勃起のメカニズムを考えると十分納得のできることでしょう。馬睾丸が精力剤やペニス増大サプリメントなどの成分としてよく利用されているのにはそれなりの根拠があるからにほかなりません。
最近勃起しにくくなったという方や、十分な大きさ、硬さを得ることができなくなったという方は一度馬睾丸を試してみるのも良いでしょう。既にお話したように馬睾丸の成分を用いたサプリや精力剤は数多く販売されていますし、手に入れるのは難しいことではありません。ペニス増大以外にもさまざまな効果が期待できますし、血流が改善されれば健康面での効果も期待できるでしょう。馬睾丸が使用されているサプリメントはどうしても高くなりがちですが、継続して使用するかどうかは一度使ってから決めればいいだけです。きちんと効果が感じられたのなら継続して服用するのも良いですし、途中でやめるのも自由でしょう。まずはお試し感覚で馬睾丸のサプリメントや精力剤を利用してみましょう。